世界中の言語学者をもってしても、
未だ暗号が解読されていない奇書「ヴォイニッチ手稿」の話が面白くて、
毎日チラチラと調べてしまう、ここ最近。
1912年、いまから遡ること100年程前に、
アメリカの古物商ウィルフリッド・ヴォイニッチが
イタリアの修道院で見つけた一冊の本。
薬草、天文学、生物学、薬学、料理など、
多岐にわたる内容が、文字のように見えて、
どの言語でもない独自の暗号で描かれていて、
個人のメモ書きと呼ぶには、無理のある240ページにもわたる。
こちらにどっぷりとはまってしまったきっかけは、
このヴォイニッチ手稿に描かれている、
架空の植物がもし、いましれっと実在していたら…と、制作された
清水はるみさんの写真シリーズの展示に行ったから。
完熟パイナップルとともにいた、ひょうひょうとした清水さん。
オープニングの夜に行ったら、IMA編集部の方々と、わいわい飲みに行けて大変に楽しい夜でした。
ヴォイニッチ手稿はハードカバーの本でいくつか発行されていて、
架空の植物や天文学、料理に思いを馳せる時間はたまらなく魅力的。
今も日々ネットの掲示板や、言語学者、天文学者、はたまた
植物学者やカナダの電気技師(彼は古いトルコ語にヒントがあると突き止めたらしい)、
全世界の人を煙に巻き続けるヴォイニッチ手稿。
本当のことのように見せて、存在しないあれこれ。
まるっと嘘のように見せかけて、そうでもない。
この掛け合いがたまらない。
天王洲アイルのIMA galleryで開催されています◯
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